タオルソムリエ山本BLOG、第五弾のテーマは「タオルのお洗濯方法」
株式会社中村 ドリームコットン研究所
タオルソムリエ 山本和弘です。
すっかり春めいてきましたね。
新生活に向けて新しいタオルを準備される方も多い季節なのではないでしょうか。
新しいタオルをベストな状態で使えるように、今回はタオルのお洗濯方法をご紹介します。
新しいタオル、使う前に洗う?
使い始めのタオルがまったく水を吸わないなんていう経験はありませんか?
安価なタオルの中には、柔軟剤でやわらかくしたり、糊が残っていたりするものもあります。
そこでタオルの使い心地を良くするために新しいタオルも使い始める前に洗って(洗剤は使わなくてもO.K.)糊や不純物などを落とすことをおススメします。
タオルに使用する糊は水に溶けるものなので、多めの水で泳がせるように水洗いするだけで落とすことができます。
水洗いすることで糸が締まり、パイルが抜けにくく毛羽落ちが少なくなるなど、タオルが傷みにくくなることも。
ただし、その際に柔軟剤は使用しないように!
新しいタオルの肌触りを良くするために柔らかくしようと柔軟剤を入れてしまうと糸になっている繊維がほどけやすくなり、パイル抜けや毛羽(けば)・糸くずが出やすくなってしまいます。
1. 洗濯ネットを使おう
タオルに使われている糸は衣類などと比べ、太くやわらかいので衣類などと一緒に洗うときは絡まらないようにすることが大切です。
理想としてはタオルだけを洗う・洗濯ネットに入れることがおススメ。
しかし実際の生活の中では少し面倒くさいという方は、一番初めに水洗いするときだけでもお試しください。
タオルを長く使うのにおススメです。
2. 洗濯ものは詰め込みすぎず、水量は多めに!
洗っても汚れが落ちていないことはありませんか?
洗濯機に洗濯ものの入れすぎが原因かもしれません。
洗濯機に入れる量は8割程度にして洗濯することがおススメです。
タオルはたっぷりの水で泳がせるように洗わないと汚れが落ちにくく、他の洗濯ものとこすれてしまい傷んでしまいます。
また、全自動洗濯機には節水モードがあるものもあり、少ない水量で洗ってしまうので気をつけて。
POINT 節水モードに注意!
3. 柔軟剤の入れすぎに注意
タオルがゴワゴワしたり、臭いが気になったりするとき、良い香りの柔軟剤を使用していませんか。
柔軟剤の使用には注意が必要です。
柔軟剤は繊維の表面をコーティングすることで繊維の絡みつきを防ぎますが、コーティングすることで吸水力が落ちてしまったり汚れが落ちにくくなったりする原因にもなります。
さらに柔軟剤によってはパイルが抜けやすくなって細くなり早くへたりかたくなってしまうこともあります。
タオルはなるべく洗剤のみで洗い、柔軟剤はタオルがゴワゴワしてきたときに容量を守って適量を入れて洗うことをおススメします。
4. カラータオルの洗い方
好きな色のタオルと一緒に過ごしたい。しかし洗濯は別個に。
カラータオルは他の洗濯ものと一緒に洗濯してしまうと色移りすることがあります。
色落ちだけならまだしも、お気に入りの衣類に色移りしてしまったら取り返しがつかないかもしれません。
新しいカラータオルは必ず色落ちしないか確認するために初めの数回は単独で洗うようにします。
カラータオルについてしまった汚れが落とせない場合は漂白剤を使用して洗濯しますが、その際に塩素系漂白剤を使わないように注意です。
5. 洗剤の注意点 まとめ
蛍光増白剤、塩素系漂白剤、そして柔軟剤の過度の使用は避ける。
せっかくのタオルが早くヘタってしまう原因になるので洗剤の選び方や使用方法には注意が必要です。
蛍光増白剤
発色させることで白く見えるようにします。
しかし淡い色や無染色のタオルが変色することもありますので注意が必要です。
塩素系漂白剤
汚れだけではなく、色や柄も落ちてしまいます。さらにタオルの繊維を痛めてしまうこともあるのでゴワゴワした仕上がりになってしまいます。
柔軟剤
繊維をすべりやすく絡まりにくくし、タオルをやわらかくしてくれます。しかしタオルのような元々やわらかくふっくらとした繊維製品は、パイルなどの繊維同士の摩擦が落ち、糸などが滑ってしまい毛羽落ちや糸抜けの原因になることもあります。
最後に
いかがでしたでしょうか。
今回は「タオルのお洗濯方法」のお話でした。
安価なタオルに使っている繊維には綿花の長さが短いものも多く洗濯したときの摩擦で糸や毛羽が抜けやすいものがあります。
新しいタオルを洗濯するときは水量を多めにして、他の衣類に糸くずが付かないように糸くずが出にくくなるまでの初めの数回(2回~3回ほど)までは様子を見ながらタオルのみで洗濯するようことをおススメします。
みなさんに好みやライフスタイルに合ったタオルを見つけて頂ける様、タオルソムリエブログでは色々な情報を発信していきたいと思います。
ご質問がありましたら、今後ブログで回答していきますので、「お問い合わせ」ページから、タオルソムリエに質問とお書きの上、送信してください。
タオルソムリエ 山本BLOG、更新は不定期ですがvol.6もお楽しみに。