タオルソムリエ山本BLOG、第三弾のテーマは「糸」

株式会社中村 ドリームコットン研究所

タオルソムリエ 山本和弘です。

今回は「糸」についてのお話です。

綿花を収穫してから糸になるまでのストーリーをご紹介します。

タオルソムリエ山本イメージ

DCLシリーズはインドのオーガニックコットン使用

綿花を収穫して糸になるまでには本当に気の遠くなる時間と人手がかかります。
ドリームコットン研究所のタオルには、インド・クジャラート州プラッタプール村のオーガニックコットンを使用しています。

 3年以上農薬や化学肥料を使用せず 有機栽培で育てられている。 遺伝子組換え種子ではない。 フェアトレードであること。

綿花や綿糸はほぼ輸入?!

インドの広大な畑の中で育った綿花が一つ一つ手摘みされ、紡績会社に送られて糸になります。 日本で紡績される綿花の99%は輸入品です。純国産の綿花はほとんどありません。また、日本製タオルに使用される綿糸の多くもまた輸入されたものです。

インドコットン産地地図イラスト

皆さんは綿花をご覧になったことはありますか?

綿花を見たことがある人は少ないと思います。実物はフワフワと軽い綿(わた)ですが、たいへん弾力があります。

*綿花や綿(コットン)に関する過去のブログはこちら

約218kgの綿俵1つでバスタオル約700枚分

ふわふわの綿花をかたく締め付けて、綿俵にして輸入されます。この1俵は約218kg。カチカチに締め付けられて紡績会社に送られるのです。この1俵からDCLのバスタオルが約700枚できます。

ゴミや夾雑物(きょうざつぶつ)、糸にならない短い綿を除去することで2割ほど重量が減り、DCLシリーズのバスタオル1枚に約250gの綿花が使われている計算になります。

※夾雑物(きょうざつぶつ)とは

夾雑物(きょうざつぶつ)豆類の中に混じっている種々雑多な異物のことをいい、植物の茎(くき)、莢(さや)、枝葉、その他雑草種子、石、泥砂、虫などのことです。

収穫間近の綿花

日本にやってきた綿は原綿倉庫へ

紡績会社に運ばれた綿は原綿倉庫に納められ、糸にする際には締め付けから解放され、空気中の水分を取り込み含有水分が調整されるとともに、自然の力で元のふんわりした状態に戻っていきます。

解きほぐし、様々なチェック、そして混ぜ合わせる

その後、様々に機械、工程の中でからみあった綿花は解きほぐされます。
自然の植物である綿花は収穫された時期・収穫した畑によって同じ種類の綿花でも色や特長が異なります。
そのため紡績工場にて綿繊維の品質(長さ・強さ・成熟度・色あい・夾雑物の混入)など様々なチェックします。
綿を解きほぐし、ゴミなどの取り除き、綿繊維の方向を揃える工程の中で、品質の安定した糸を作っていくために綿花を混ぜて合わせ、品質を均一にしていきます。糸にする前の工程が重要なのです。

原綿 イメージ

糸になる準備が整った綿を糸に加工

たくさんの工程を経て、準備が整った綿をDCLシリーズのタオルに適した撚り回数と太さ(番手)の糸にしていきます。

スーパーZEROへの撚糸加工

出来上がった糸は、今度は撚糸工場に運ばれます。
そこでDCLタオルの基礎になる「スーパーZERO」に撚糸加工されるのです。
「スーパーZERO」は糸の間に空気の隙間を作る世界初の撚糸工法。

希少なオーガニックコットン糸に空気を織り込む独自の撚糸技術で、空気が作り出す1本1本の繊維の広がりは、驚きの吸水性と肌を優しく包み込むふっくら感、そしてその風の通り良さから速乾性もあるDCLシリーズのタオルの糸になるのです。

撚糸工場イメージ

最後に

いかがでしたでしょうか。

今回は「DCLシリーズに使われている糸」のお話でした。

とてもたくさんの人の手や時間をかけて大切に作られているDCLシリーズの糸。

何かができるまでのストーリーを知ると愛着が増しますね。

ご質問がありましたら、今後ブログで回答していきますので、「お問い合わせ」ページから、タオルソムリエに質問とお書きの上、送信してください。

タオルソムリエ 山本BLOG、更新は不定期ですがvol.4もお楽しみに。